おいしい健康日記

株式会社おいしい健康で働くメンバーの活動と想いの記録です。

腎臓病の方向けの料理教室へ

みなさん、こんにちは。おいしい健康管理栄養士の菅原です。

先日、愛知県清須市にある「きよすクリニック」が主催している、腎臓病の方向けの料理教室に参加させて頂きました。

患者さん対象の料理教室は今回で三回目。

20名ほどの患者さんと家族の方が参加されていました。

おいしい健康からは8名が参加。管理栄養士だけでなく、エンジニア、デザイナーもエプロンと三角巾を着けて挑みます!

 

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おいしい健康スタッフのみんな

この日のレシピは3つ。

  • でんぷんパンのピザ風
  • でんぷん麺を使った卵とじうどん
  • でんぷん米を使った中華飯

どのレシピも、実際にきよすクリニックに通われている患者さんが普段つくっているものだそうです。

腎臓病用の特殊食品を使い、低たんぱくでありながらも、しっかりとエネルギーを取れるように工夫されています。

きよすクリニックの管理栄養士さんからは、「管理栄養士がつくったレシピは、手の込んだものが多いが、患者さんのレシピは、普段使い慣れている食材を利用したレシピなので、生活に取り入れやすい。」とのこと。

 

実際調理に入る前に、レシピを提供してくださった患者さんから、参加者の方々へ、作り方やポイントの説明がありました。

 「ふつうの乾燥うどんだと、7〜8分もゆでなきゃいけない。このそうめんは1〜2分ですぐにゆで上がるから、これで卵とじうどんにするの。」

毎日料理をされる方だからこその意見が聞けて、「なるほど〜」と勉強になることが盛りだくさん。

 

 いよいよ調理実習がスタート

食事療法でいちばん大事なことは、なんといっても計量!

ということで、みなさんマイ電子秤を持参し、調味料から野菜まで、きちんと量ってから料理に取り掛かります。

食材の計量が終わると、みなさん手際よく作っていきます。

 

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チームおいしい健康も力を合わせて、彩り豊かな卵とじうどんが出来上がりました。

こちらのうどんは、でんぷん麺で低たんぱくに。

「げんた醤油」という減塩&低たんぱくのしょうゆで味付け。

お肉の量を控え、野菜は油で炒めてエネルギーアップ!と、工夫がもりだくさんです。

やさしい味のつゆにお肉のうまみが染みていて、ちんげん菜のシャキシャキとした歯ごたえもあり、とってもおいしかったです。

 

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料理教室を終えて

今回料理教室に参加し、腎臓病の食事療法に関して、たくさんの学びがありました。

実際の患者様や医療従事者の方にお会いし、普段の生活でどんな食事の工夫をしているのか、そして、どんな困りごとがあるのかを聞くよい機会になりました。皆様の貴重な知恵を、おいしい健康のレシピ開発や、サービス改善に役立てていきたいです。

これからもより一層、家庭目線で、皆様に寄り添い、頼りにされるおいしい健康管理栄養士になれるよう活動していきます。

 

WWDC2018へ

 

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こんにちは、おいしい健康デザイナーの広瀬です。

 6/4〜6/8の1週間、カリフォルニア州サンノゼWWDC2018が開催されました。

今年もおいしい健康からはエンジニア・デザイナー含む4名で参加してきました。

 

WWDCとは?

 

WWDCは「Apple Worldwide Developers Conference」の略で、日本でもおなじみのiPhoneMacなどの開発を行うAppleが、年に一度開催している開発者向けのイベントです。

 Appleの開発しているOSの大きなアップデートに関する情報に加え、Appleの開発者やデザイナーによるアップデートに関連したエンジニアリング、デザインについてのプレゼンテーションが行われます。また作っているプロダクトについて、Appleの開発者やデザイナーと直接コミュニケーションをとりながらアドバイスをもらえる機会が設けられています。期間中は、世界中のアプリ開発者がWWDCに集まります。開発者としては人生に一度は行っておきたいカンファレンスです。

 

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世界各地の開発者が集まり、ディスカッションをします

 

User Interface Lab

 

私たちも、WWDCで出会った各国の開発者においしい健康アプリを実際に触って見てもらい、ディスカッションを繰り返しました。

その中でもWWDCの醍醐味ともいえる、Appleの開発者に直接レビューやサポートをしてもらう数々のLab。私はデザインをメインに見てもらえるUser Interface Design Labへと通いました。

 限られた時間ではありましたが、デザイン上、開発上で多くのアドバイスをいただくことができ、とても有意義な時間を過ごしました。

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Appleの開発者とのコミュニケーションも

 

The Qualities of Great Design

 

開催期間中、毎日朝から晩まで学びと開発欲が高まっていくようなイベントの数々。

 その中でも私自身、非常に印象的だったのが「The Qualities of Great Design」というAppleや世界中の優れたデザイナーに「いいデザインとは何だと思うか?」といったインタビューを集めたセッションです。

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デザインと言われると「ビジュアルがよければそれでいい」と思われがちな分野ではありますが、実際iPhoneのような携帯・スマートフォンが生活する上で欠かせないツールとなった今、現実世界を拡張し、かつシンプルな「体験」を提供する必要性が高まってきています。

 このセッションの中で出てくるデザイナーの「良いデザイン」に対しての回答は十人十色。

 ただ共通して言えると思ったことは、「良いデザインは魔法ではなく、リアルなユーザーの人々の意見を借りて作られている」ということであり、デザイナー自身の勝手な経験則だけではユーザーに寄り添った体験は作れないということです。

 非常にあたりまえのことなのですが、改めて今回のセッションを聞き、原点に立ち返ることができました。

 

最後に

 

私たちおいしい健康は、日々WEBやiOSアプリのご意見フォームからいただくお客様からの声や、学会・勉強会での医療従事者の皆さんのお話しを通じて、おいしい健康がもっと皆様の身近に寄り添うようなサービスになるにはどうすればいいか、探究しています。

 どんな小さなことでもかまいません。ぜひ使っていて気になる、こんな機能がほしいといったようなご意見ございましたらお寄せいただけますと幸いです。ひとつひとつのご意見に向き合い、これからもおいしい健康をみなさまへお届けできればと思います。

 

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日本糖尿病学会に参加しました

 

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 皆さま、こんにちは。おいしい健康編集部の北田です。

 私たちおいしい健康は普段、全国各地で開催される様々な医学系学会に参加しています。今日は先日行われた「第61回日本糖尿病学会年次学術集会」の様子をご紹介させていただきます。

 今回の日本糖尿病学会は2018年5月24日(木)〜5月26日(土)の3日間、東京国際フォーラムで開催されました。本学会では、医療従事者による糖尿病に関する研究発表や講演会が行われ、今年は3日間で約15,100名もの医療従者の方が全国から集まりました。

 

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 また、会場には関連企業54社によるブース展示もあり、各社の新プロダクトやサービスが紹介され、大きな賑わいをみせていました。

 昨年に引き続き、おいしい健康もブースを出展し、2018年2月にリリースしたばかりの『おいしい健康アプリ』のご紹介をさせていただきました。

 ※ おいしい健康のiOSアプリについては、こちらより。

https://oishi-kenko.com/lp/app_release

 

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おいしい健康シリアルバーをお配りしながら

 約1,500名の医師や看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師理学療法士など、他業種の方々にお立ち寄りいただき、おいしい健康のサービスに関するご意見や、普段の医療現場にて患者さんから聞かれる食事に関するお悩みなど、本当に貴重なお話をお聞きすることができました。

 

「わかってはいても長年の食習慣を変えられない」

「具体的に何を食べたらいいのかわからない」

「栄養価計算が難しく、めんどうだという方もいるの」

 

など、まだまだたくさんありましたが、糖尿病の方の食事指導時によく聞くお悩みをお伺いし、そういったお悩みを解決していくために、おいしい健康がどのようにお手伝いできるのかを様々な視点から考えるきっかけとなりました。

 

「患者さんにおすすめしてみたい!」

「うちの病院においしい健康のチラシ送ってください!」

「私たちの病院の食事はおいしい健康レシピを参考にしています!」


などのうれしいお声とともに、もっとこうすればより多くの患者さんに使っていただける、といったアドバイスもいただくことができました。

 皆さま、貴重なご意見をくださり本当にありがとうございます。

 

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 私たちおいしい健康のサービスには、日々医療現場で働く皆さまの貴重な体験談が必要です。

 

「誰もがいつまでもおいしく食べられるように」

 

そんな世界を実現するために、皆さまのお声をいただきながら、これからもユーザーに寄り添うようなサービスを作っていきたいと思います。

 

人生最期までおいしく食べるために

おいしい健康スタッフの丸山です。こんにちは。

今回はご縁があり、在宅診療をされている笑顔のおうちクリニックさいたま院長、宮地先生と、以前から計画していた試食会を開催しました。

医師、訪問看護師、管理栄養士、福祉用具専門相談員の方々に参加いただき、高齢の方や摂食嚥下障害をお持ちの方に対して「人生最期までおいしく食べるために」どうしたら家庭でできるようになるのか、多職種の方々と調理から一緒に体験してみました。

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写真中央、宮地先生は三角巾持参!

病院で入院している間は栄養管理された食事が提供されますが、家庭においては生活環境、経済状態、疾患、介護力など、一軒一軒異なります。

その要素を考慮しながら、食べ方を提案する方法を、まずは自分たちで作って食べてみるところからやってみようと、普段料理をされない男性もエプロンをつけて参加してくださいました。

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今回のテーマは4つ。それぞれのメニューを作ってみました。

・手軽にできる「少量高栄養」:食べられる量で高栄養になるよう工夫する

・いつもの食材の「簡単アレンジ」:食べ慣れたもので高栄養になるように工夫する

・食べたい!を叶える「きほんのやわらかお肉」:食べやすいお肉の素を作ってみる

・買い物の時に思い出して欲しい「商品の選び方」:目的に合わせた商品選び

作ったレシピは「おいしい!」と好評でしたが、そこは現場を経験されている方々。噛む力、飲み込む力がどの程度の方だと食べられるのか、食べる姿勢などの食べさせ方も大切、誰が対処の人まで食べ方を伝えるのか、といった様々な角度の意見が出てきました。多職種だからこその視点で気づきがたくさんあります。

誰でも、自分が将来食べられなくなるとは思っていないと思いますが、実際に在宅医療をされている方々のお話を聞くと、自宅で満足に食事ができていない人がこんなにも多いのだと驚きました。先生方も「どんな食事をおすすめしていいか困り果てている」といった状況だといいます。

印象的だった言葉が

「3年、4年長く生きるためにも、今日おいしいものが食べたい」

患者さんにそう言われると。大変なテーマだと思いますが、自分たちの手でおいしいものを作ってみる・食べてみるといった楽しい体験を通して、それぞれが何ができるのか話し合うのはとてもいい機会だと思いました。

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写真左下。ねりごまペーストとめんつゆで作った「たれ」は、やわらかく煮た野菜にかけても。ねりごまペーストと豆乳、ゼラチンで固めた「ごま豆腐」もおいしかったです。

「がん暮らしフェア2017」に参加してきました

おいしい健康スタッフの丸山です。こんにちは。

おいしい健康ってサービス作る以外に何をしているの? ということを少しご紹介させていただきます。

私たちは患者さんや高齢者の方に向けて、病気や高齢になってもおいしい食事を召し上がっていただきたいという想いからレシピや献立のサービスを提供しています。

「病気の家族のためにレパートリーが知りたい」「 塩分制限があるのでレシピが知りたい」

といったご要望もよくいただきます。実際に家族の食事を作っている方や、ご病気がある方の食事の悩みを知ることは私たちにとっても大切なこと。そこでインターネットだけではなく、実際に患者さんとお話したり、イベントに参加させていただいたりとリアルな活動も増えてきました。

今回は2017年11月3日(祝・金)、厚生中央病院(東京・目黒)で開催された「がん暮らしフェア2017」の様子をご紹介させていただきます。

このイベントは、がん治療中でも、心地よく暮らしたい、できるだけ仕事もしたい。そんな患者さんやご家族のための、暮らしの知恵や工夫を集めた展示や、がん治療をしながら働いている当事者による体験トークショーなど1日盛りだくさんの内容です。

おいしい健康では「美味しく食べる」というコーナーに出展し、管理栄養士が開発したおすすめのレシピを作ってきました。

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ご紹介したレシピは2品。

昆布のとろみと豆腐で口当たりなめらかな「昆布と豆腐のとろーりスープ」

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砂糖は使わず甘酒の自然な甘みに牛乳とレモンを入れてさっぱりと仕上げた「甘酒ミルキーレモン」

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ブースでは厚生中央病院の栄養科の方が手作りしてくださったポップも。どちらも特別な器具は必要なく、準備する材料も少ないのでとても作りやすいレシピです。

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簡単に作れて飲みやすいですが、栄養もきちんと取れるように考えました。f:id:oishi-kenko:20171107095034p:plain

来場された方に実際に飲んでいただきました。

当日参加されたのは約450名以上。私がお話させていただいた中でも、ご自身が治療中の女性や、近くご家族が手術をされるという親子でいらした方など色々な方が来てくださっていました。

「味覚が変わって味が濃いものしか食べられない。何を食べているか分からない。そんな時どうすればよいのか情報が欲しい」

「母ががんになり、今は舌でつぶせるものしか食べられない。どんどん痩せていってしまう。食事のレパートリーもおかゆかスープくらいしか思いつかない」

といった食事についてのお悩みも直接お聞きできました。食べることは好きだけれど、病気の症状や食事の制限によって普通に料理ができなくなり、どうしたらいいのか分からない、と困っている方がこんなにもいらっしゃること、改めて食事はどんな人でも生きていく上で大切な要素だと思いました。

食べる側、作る側、その両方で悩んでいらっしゃるということが皆さんのお話を聞いているとよく分かります。

食べる人が「食べてみたい」と気分が明るくなるような食事、そして作る人が「これなら簡単にできそう」と負担なく作れる食事、お互いの気持ちに寄り添う工夫がされたおいしい提案。それをおいしい健康の管理栄養士と共に考えていきたいと、改めて気づかせてくれたイベントでした。